有機塗料のデメリットは・・・
一つ目に、塗膜の劣化が起きやすい点があります。
無機塗料と比較した場合、無機塗料は化合物を含まないため
太陽の紫外線にさらされても、その劣化スピードはかなり遅くなります。
しかし有機塗料の場合、塗料に含まれる合成樹脂が劣化し、結合している塗膜が分解されることで、
顔料が表面に浮き出てしまいます。古い建物の外壁によくみられる白く粉がふいたような状態、
いわゆる「チョーキング」が起きます。
二つ目に、有機塗料は炭素を含むため、燃えやすいという性質があります。
有機塗料は主に石油や石炭などをベースに作られた合成樹脂で出来ているため、
火に弱いデメリットを抱えています。
もし火災などが起きた場合、無機塗料よりもその延焼スピードも延焼範囲も広くなってしまい、
場合によっては二次災害を引き起こす要因となりえます。
このように有機塗料には劣化しやすい、耐火性が低いという2つのデメリットがあります。
※有機塗料4種類、それぞれの特徴。
最も古く発売された、アクリル系塗料
一般的に、耐久年数は5年~7年と言われおり
外壁塗装の際、モルタルのひび割れなどに対応し、発売された当時は大変画期的な塗料だったそうですが、
汚れやすく耐久年数が短いとい欠点があり、 費用は安くつきますが、現在はあまり使われていないようです。
次に発売された、ウレタン系塗料
一般的に、耐久年数は7年~10年と言われおり
柔らかい性質があり使いやすい塗料で、アクリル系塗料の汚れやすいという欠点の解消を目的
に開発された為、現在でも比較的よく使用されているようです。
現在最も人気の高い、シリコン系塗料
一般的に、耐久年数は10年から15年と言われおり
汚れにくく、塗料が剥がれにくい特性を兼ね備えています。
今までの塗料の欠点を補っている点でも非常に優れた塗料であり、
価格の面でもウレタン系塗料とあまり変わりがありませんので、人気があるようです。
アマノ塗装店では、1番人気です。
そしてフッ素系塗料
一般的に、耐久年数は15年か20年と言われおり
外壁の汚れを分解してくれますので、汚れにくさに関しては抜群の効果を発揮します。
しかし外壁塗装にフッ素系塗料を使用する場合、費用の面ではかなりの負担がかかりますので、
まだ一般住宅などに使用する方は少ないのが現状です。